1970年のShovelhead 1200ccエンジンを中心に、ロサンゼルスのJay’s Motorcycleが製作したCPR MOTORのリジッドフリスコチョッパー。細身で伸びやかなシルエットはひと目で印象に残りますが、この車両の面白さは外観だけではありません。フレーム、足まわり、操作系、そして走行を見据えて手を入れた部分まで、それぞれの構成を知ることで一台の狙いがより明確に見えてきます。
ウィッシュボーンフレームがつくる低く細い骨格
車体の土台には、V-TWIN製レプリカ・ウィッシュボーンフレームを使用しています。フロント側のダウンチューブが二股に分かれる造形は、旧いハーレーを思わせる重要な要素です。リアサスペンションを持たないリジッド構造に、細いスポーツスタータンク、5インチのフラットフェンダー、シングルシートを組み合わせることで、余分な量感を抑えたフリスコらしい輪郭に仕上がっています。外装の経年変化も均一に新しくするのではなく、車両全体の空気感として活かされています。
21インチと19インチ、8インチオーバーのバランス
フロントは21インチ、リアは19インチ。前後にスターハブとケルシーヘイズリムを組み合わせ、フロントにはハンバーガードラム、リアには油圧ドラムを採用しています。33.4mmのフロントフォークは8インチオーバーで、Tバーとともに車体前方へ伸びるラインを強調します。一方で、ナローなタイヤ幅とコンパクトな外装により、長さだけが目立つ姿にはなっていません。横から見たときのエンジン、タンク、フレーム、ホイールの余白まで含めて楽しめる構成です。
ロッカークラッチとラチェットトップを味わう
ミッションはラチェットトップ、クラッチは新品のロッカークラッチを装備。Jay’s Motorcycleオリジナルのシフトノブとステップが組み合わされ、現代的なハンドクラッチの車両とは異なる操作感を持ちます。最初は手順を意識する必要がありますが、動作を一つずつ覚えていく過程も旧車チョッパーの楽しさです。実車ではハンドル位置、シート高、足の置き場、操作系への手足の届き方を確認すると、写真だけでは分からない相性を判断しやすくなります。
雰囲気を残しながら走行を見据えた構成
1970年式 Shovelheadエンジンには、腰上のガスケット交換とシリンダー内部のホーニングが行われ、ミッションのトップカバーアッセンブリも新品へ交換されています。点火にはDYNATEKダイナSとDYNATEKコイル、吸気にはケイヒン・バタフライとTRADITION CYCLES製スクエアタイプエアクリーナーを採用。さらに、チェーン、配線、プラグコード、キーシリンダーなどにも新品部品が使われています。やれた外観の表情を残しながら、走るための要所を確認できる点は、この車両を見るうえで大切なポイントです。
1970 SHOVELHEADは公開仕様を実車でつなげて確認する
CPR MOTORの1970 SHOVELHEADは、1200ccの1970年ショベルヘッドエンジン、V-TWIN製レプリカウィッシュボーンフレーム、ラチェットトップミッションを組み合わせたリジッドチョッパーです。まず全景で、細いフレームとエンジンの収まりを確認します。
フロントは21インチ、リアは19インチで、フロントフォークは33.4mmの8インチオーバーです。数字だけを見るのではなく、前輪からタンク、シート、リアタイヤまでの高さと間隔を真横の写真と実車で確かめてください。
フロントにはハンバーガードラム、ケルシーヘイズのリム、スターハブ、リアには油圧ドラム、ケルシーヘイズのリムとスターハブを組み合わせています。ブランド名だけでなく、リム、スポーク、ハブ、ブレーキを足まわり全体として確認します。
操作系はロッカークラッチとラチェットトップミッションです。エンジン停止状態でクラッチペダルとシフトの動きを確認し、始動後は販売店の説明を受けながら安全な場所で発進と停止を試します。
吸気はケイヒン・バタフライキャブレター、点火はDYNATEKダイナSとDYNATEKコイル、プライマリーは1.5インチのオープンベルトです。始動方法、暖機、アイドリング、クラッチ操作を一連の流れとして確認します。
外装は、スポーツスタータイプのタンク、ホースシューオイルタンク、5インチフラットフェンダー、銃剣シッシーバーを組み合わせています。やれた表情を残す部分と、新品として案内している部分を販売情報と写真で照合してください。
現車では、外観の印象だけでなく、手足の届き方、車体の押し引き、灯火類、タイヤとブレーキ、各部の固定を順番に確認します。公開仕様を部位ごとに確かめることで、この車両の造形と操作の両方を具体的に理解できます。
まとめ
この1970 SHOVELHEADは、古いエンジンを載せただけの車両ではなく、ウィッシュボーンフレーム、ナローな足まわり、8インチオーバーフォーク、ロッカークラッチなどが一つの方向性に沿って組み合わされたフリスコチョッパーです。造形、操作感、部品構成のどこに魅力を感じるかは人によって異なります。気になる方は、現車で全体のサイズ感や経年変化、操作姿勢を確かめながらご検討ください。